わかりやすい文章の10大原則!2018/1/9

新たにウェブサイトのページを作るとき、ウェブサイトを更新するときなど、様々な所で文章表現は必須スキルだと言えます。

このページの文章はどうしようかな?と悩まれることは多いかと思います。
今回はウェブサイトで求められる文章表現とコピーライティングのエッセンスを解説します。

わかりやすい文章にはコツがある

わかりやすい文章の10大原則!

文章を書く才能は自分にはない・・・と思っている人も多いでしょう。

実は、ウェブサイトやブログなどで日常的に書く文章は、ちょっとしたコツを覚えるだけで驚くほど文章力が上達します。
わかりやすい文章のポイントは、

◎ 論旨を明確に伝える(理解しやすさの向上)
◎ ストレスを感じさせない(読みやすさの向上)

このふたつです。
では、わかりやすい文章の10大原則を見ていきましょう。

論旨を明確に伝える(理解しやすさの向上)

1.結論を最初に示すこと

企画書や提案書などのビジネスライティングでは、結論を最初に示すのが鉄則です。ウェブサイトも基本的に同じで、読み手に伝えたい結論を最優先で書きましょう。
「理由 → 結論」ではなく「結論 → 理由」という文の流れを意識し、クセづけることが大切です。
結論を最初に書こうと意識すると、自然とムダのない文章が書けるようになります。さらに、文章全体がわかりやすくなるだけでなく、ナナメ読みや拾い読みがしやすくなる、という大きなメリットも生まれます。

2.主語と述語を近づけること

論旨を支えるのは主語(だれ/なにが)述語(○○する/○○した)です。ふたつの間に文章がはさんであると、論旨がぼんやりとしてしまいます。述語まで読み進んだときに「主語はなんだったけ」と読み返す手間が発生する場合もあります。

主語と述語以外は、うまくまとめて冒頭に置いたり、別の文とするとよいでしょう。

3.一文を短く書くこと

一文が長い(句点のない)文章は、読み手の思考に切れ間を与えないので、結局なにが言いたいのかが分かりづらいです。

特に「が」は、文を転回させるのに便利で、安易に使いがちなので要注意です。
話し言葉でも、「~が、~で、~が、~が」と一文を長く話す人よりも、「~です。~ました。~でした。」と短く言い切りながら話す人の方が、より強い説得力を感じます。

4.あいまい表現をしないこと

あいまいな表現が多い文章からは、歯切れのよさやリズムが感じられません。説得力も弱くなってしまいます。迂回した表現や「思います」はなるべく使わず、ハキハキとした文章にしましょう。

「など」も要注意です。「そのほか」「余地」「可能性」を表すのに安易に使いがちですが、不要なケースがほとんどです。英語の文章で考えると、頻繁に「etc.」や「and so on」が出てくるのがおかしいように、「など」をつける必要が本当にあるかよく考えて使いましょう。

5.受け身表現をしないこと

「~される」という表現を受動態(受け身)といいます。

「使われています → 使っています」「作られる → 作る」と、受動態を能動態に変えることで、文章があとずさりではなく前傾姿勢になり、論旨が読み手にはっきりと伝わるようになります。

ストレスを感じさせない(読みやすさの向上)

6.句読点をわかりやすい位置に入れること

読点(、)は「息つぎ」の位置に入れるのが自然です。読点がたくさん打たれた文章からは、ひっきりなしに息つぎをしているような印象を受けてしまいます。読点は息つぎが必要な場所だけ、と意識しましょう。

読点の別の効果として、「主語と述語の対応関係をはっきりさせる」というものがあります。
たとえば「私は不愉快に感じて出口に向かった彼を呼び止めた」という文章では、私が不愉快に感じた(から呼び止めた)のか、彼が不愉快に感じた(から出口に向かった)のかがわかりません。
「私は不愉快に感じて、出口に向かった彼を呼び止めた」と読点を打つことで、「不愉快に感じた」のは「私」であることを明らかにできます。

※句点(。)については、「3.一文を短く書くこと」を参考にしてください。

7.接続詞を少なくすること

接続詞は文を接続する語で、「および」「または」「しかし」「そして」「なお」「だから」「あるいは」などがあります。あまり頻繁に用いると、なんとなく文がダラダラとつづいている感じを受けます。接続詞をなるべく使わないようにすると、文章全体がスマートになります。

文の途中で出てくる「および」や「または」は、「と」「や」「、」でつないであげるとスッキリします。

8.ひらがなを多くつかうこと

漢字が多すぎる文章からは、仰々(ぎょうぎょう)しさ、かた苦しさを感じます。本や雑誌などの紙媒体でも、むずかしい漢字はひらがなにする傾向があり、ウェブサイトの文章もそれにならって、ひらがなを多めにするように心がけましょう。

固有名詞、四字熟語、慣用句、漢字でなければ雰囲気が伝わらない言葉は、漢字のままでかまいません。これらのなかでも難解な漢字には、カッコ書きで読みがなを振るのが親切です。

9.カタカナを効果的につかうこと

日本語の文章はひらがなが多いため、擬音語(音を表す言葉)、擬態語(動作や状態を表す言葉)、食材をカタカナにすると、ひらがなのなかに埋没しないので目に止まりやすくなり、文章全体の印象が変わります
ほかにも、「コツ」「ブレ」「ヘン(変)」「ワケ(訳)」などにカタカナを使うと、独特のニュアンスが伝えられます。

カタカナにするのが明らかにおかしい場合は、ほかの単語と区別しやすくするために「カギカッコ」で囲む、というテクニックも覚えておくとよいでしょう。

10.クドい文末にしないこと

文末は短くすっきりとしていたほうが、読んでいて気持ちがよいものです。特に「~できます」に注目し、短く表現できないか考えてみましょう。

たとえば「つけることができます → つけられます」「いただくことができます → いただけます」というようにです。
最近、「~させていただきます」という、やや過剰な敬語をよく見聞きします。
「明日は定休日のため、休業させていただきます」「この案で決定とさせていただきます」「書類を送付させていただきます」という表現です。
表現として過剰なことに加えて、文末が長くなるので次の文にスムーズに入りづらい、というデメリットがあります。「~させていただきます」とせずに、「明日は定休日のため、休業いたします」「この案で決定とします」「書類を送付いたします」としたほうがスマートです。

終わりに

わかりやすい文章の10大原則はいかがでしたか?

これら10個のうち、自分がよくやってしまうクセを把握し、ウェブサイトだけでなく、ブログやメールを書くとき、ツイッターやフェイスブックに投稿するときに気をつける(きちんと読み返して、なおす)ことが大切です。

是非、皆さんも実践してみてください!